機能性ディスペプシアはピロリ菌除菌で症状改善が期待

機能性ディスペプシアはピロリ菌除菌で症状改善が期待

機能性ディスペプシアはピロリ菌除菌で症状改善が期待

 

ピロリ菌が原因となって症状が起こっている場合、除菌治療による症状改善が期待できる。

 

(別冊 NHK きょうの健康 「胃もたれ・胸やけ」は治せる より引用)

 

睡眠不足、食生活の乱れ、喫煙などは自律神経のバランスを乱しやすく、機能性ディスペプシアを悪化させる要因になります。また、胃酸の出すぎやピロリ菌の感染などは、胃の働きに直接影響します。

 

(NHKテキスト きょうの健康 2016年8月号 より引用)

 

(機能性ディスペプシアには)効果的な薬もあります。ほかの病気がないか内視鏡検査と超音波、ピロリ菌検査をし、異常がなければ治療していきましょう。

 

(幻冬舎 専門医が教える おなかの弱い人の胃腸トラブル より引用)

 

 

 

【機能性ディスペプシアとは】

 

 

食後に胃がもたれる。すぐにおなかがいっぱいになる。胃が痛い。

 

胃の検査では異常がみつからないのに、胃の不調や不快な症状が続く。この状態を総称して機能性ディスペプシアと呼ぶ。

 

ディスペプシアとは「消化不良」の意味をもつ。これまで慢性胃炎や胃下垂と呼ばれていたが、2013年に正式な病名になった。

 

日本には慢性的に胃の不調を抱える人がおよそ1000万人もいるといわれている。その中には胃潰瘍や胃がんといったハッキリした症状が現れている人がいる。しかし、機能性ディスペプシアのように医療機関を受診して内視鏡検査を受けても不調の原因がみつからず、「異常なし」と診断されてしまうことがある。ひどい時は「気のせい」で終わることもあった。現在は原因が解明され、胃の機能異常によって起きていることが明らかになっている。

 

機能性ディスペプシアのある人は、日本では10人に1人とも5人に1人程度いると考えられている。とくに若い女性に多い。

 

 

 

【機能性ディスペプシアの症状】

 

 

機能性ディスペプシアの症状は3つある。

 

・食後の胃もたれ
・胃の痛み
・すぐに満腹になる

 

だ。

 

通常、健康な胃は食べたものをスムーズに腸に送り出す。

 

食事をする→食道から胃に運ばれる→胃の上部がふくらむ→胃酸が分泌される→胃酸と食べ物が混ざり粥状になる→胃の出口から十二指腸に送り出す。このような流れになる。

 

>>食後の胃もたれ

 

食後、正常な胃は天井がふくらみ、食べたものを2〜3時間とどめておく。これで完全に消化される。

 

しかし、胃の天井がふくらまないとすぐに胃が食べ物でいっぱいになってしまう。結果、あまり消化されない状態で食べ物が十二指腸に送られる。食べ物が十分に消化されずに送り出されると、十二指腸が「早すぎて処理できないよ!」と悲鳴をあげ、胃に食べ物を送り返す。

 

結果、逆流した食べ物が未消化のまま胃の中にとどまると、胃もたれが起こる。または胃の蠕動運動が弱いため、食べ物が長く胃に残ることも原因になる。

 

>>胃の痛み

 

胃の壁の感受性が高すぎると、自分の胃酸で痛みを感じてしまう。内臓が知覚過敏になってしまっている。

 

食事をすれば胃酸が分泌され食べ物を消化する。通常の胃酸の量でも、胃壁が胃酸に対して感受性が強ければ痛みを感じてしまう。

 

>>早期満腹感

 

胃は食べ物がはいってくると天井部分がふくらむ。胃の働きが異常だと、このふくらみが不十分で胃の下部に食べ物がたまる。だから、すぐにおなかがいっぱいになってしまう。

 

 

 

【機能性ディスペプシアの原因】

 

 

異常の多くの原因は

 

・ストレスによる自律神経のバランスの乱れ
・胃酸の出すぎ
・ピロリ菌
・睡眠不足
・食生活の乱れ
・喫煙

 

などがある。

 

 

 

【機能性ディスペプシアの治療法】

 

 

まず一週間、自分のできる対策をしてみよう。基本、胃に負担をかけないことが大切だ。

 

食生活は、ゆっくりよく噛んで食べる。腹八分目ですます。消化の悪いものは食べない。食後30分は休む。あとはストレスをためない。十分な睡眠時間をとる。適度な運動をする。タバコをやめるのも効果的だ。

 

これらの対策を続けても症状の改善がみられなければ、消化器内科などを受診する。薬が症状にあわせて処方されるので薬による治療を行おう。

 

それでも改善しなければ、内視鏡検査とピロリ菌検査に移る。内視鏡で異常があれば治療。ピロリ菌がいれば除菌する。内視鏡検査を受け、胃に異常がないことがわかると安心して症状が治まることもある。

 

胃のふくらむ力が弱いときは、胃のふくらみの悪さを改善する飲み薬を使う。胃のふくらみがよくなり、運動機能も改善する。服用2週間から3週間程度で胃痛や胃もたれ、胸焼けなどの症状が治まる。西洋薬ではアコチアミド、漢方薬では六君子湯(りっくんしとう)がある。アコチアミドは体内のアセチルコリンを増やし、胃腸の運動を活発にする作用がある。これによって機能性ディスペプシアの約半数の症状が軽減するといわれている。

 

胃の知覚過敏の治療には、胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬などが使われる。知覚過敏には唐辛子もおすすめだ。これは唐辛子に含まれるカプサイシンによって、胃痛などの不快な症状を感じさせにくくさせる効果があるため。辛いのが苦手ならばサプリメントで継続してとってみよう。

 

治療開始から4週間経過しても薬物治療による改善がみられない場合、2次治療に進む。強いストレスによって機能性ディスペプシアにかかっていると、抗うつ薬、抗不安薬、漢方薬などを併用する。休日はゆっくり休み、好きなこと、楽しいことをしてストレスの解消に努めよう。

 

胃の不調を訴える人は、おおくの場合、生活に何らかの問題があったりする。食事の時間が不規則だったり、朝食をとらない、一日三食とらない、暴飲暴食、大量に飲酒する、睡眠時間が短い、運動不足などだ。治療を薬だけに頼らず、生活習慣もあわせて見直そう。

 

 

 

【遅延型フードアレルギー】

 

 

遅延型フードアレルギーとは、米国で注目されているアレルギーの一種。原因となるものを食べることによって、数時間から24時間後に腹痛や下痢が起こる。

 

食べると数秒から数分後にアレルギーがおこる卵、そば、カニ、ナッツは、即時型フードアレルギーと呼ばれる。数時間から24時間後に遅れてやってくる腹痛や下痢を遅延型フードアレルギーと呼ぶ。

 

自費負担のアレルギー検査で原因となる食べ物が特定できる。ただし自費負担なので3万円以上、費用がかかる。

 

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