ピロリ菌の除菌がタバコで失敗する危険性について

ピロリ菌の除菌がタバコで失敗する危険性について

ピロリ菌の除菌がタバコで失敗する危険性について

ピロリ菌がタバコで失敗する

 

ピロリ菌の除菌中はアルコールとタバコは避けよう。

 

理由は、アルコールもタバコも胃酸の出をよくするからだ。胃酸が増えて胃のなかの酸性が強くなると、薬の効果を低下させる。このため除菌が失敗する危険性を高める。

 

タバコを吸う習慣が除菌率を低下させるといった報告もある。

 

Miyoshi M, et al. T. A randomized open trial for comparison of proton pump inhibitors, omeprazole versus rabeprazole, in dual therapy for Helicobacter pylori infection in relation to CYP2C19 genetic polymorphism. J Gastroenterol Hepatol 2001; 16: 723-8.

 

 

 

【年間13万人がタバコの原因による病気で亡くなっている】

 

お墓

 

タバコを吸うとガンや心臓病、脳卒中、肺気腫、喘息などの罹患率や死亡率が高くなることが知られている。日本人の死亡に関わるリスク因子では高血圧を抑え、タバコが1位になっている。年間13万人がタバコの原因による病気で亡くなっている。

 

タバコは、以下の15種類のガンのリスク因子になる。

 

・肺がん
・鼻腔・副鼻腔がん
・口腔がん
・咽頭がん
・喉頭がん
・胃がん
・大腸がん
・膵がん
・肝臓がん
・腎がん
・膀胱など尿路系がん
・子宮頸がん
・卵巣がん
・骨髄性白血病

 

 

 

【ピロリ菌とタバコの相乗作用について】

 

タバコ

 

胃がんのピロリ菌、肝臓がんのC型肝炎ウイルスなど、がんのリスク因子をもっている人がタバコを吸うと相乗作用でがんのリスクを押し上げる。

 

 

 

【胃がんの原因にもタバコが関係する】

 

タバコ

 

胃がんは様々な原因が複雑に絡み合っている。たとえば、ピロリ菌。ほかにもタバコや塩分過剰などだ。

 

ピロリ菌が陽性であっても全員が胃がんになるわけではない。しかし胃がんになった人を調査すると、99%の人にピロリ菌の感染歴があった。

 

 

 

【胃がんで死ななくなってきている日本人】

 

タバコ

 

日本人のがんの死亡率は現在のところ肺がん、大腸がん、胃がんになっている。しかし、近年では明らかに胃がんの死亡率が減少している。

 

胃がんの死亡率が下がっている原因のひとつは、胃がんの治療が進歩したこと。もうひとつは胃がんの原因になるピロリ菌の感染率が減ったためだ。上下水道が整備され、環境が清潔になったため、日本人のピロリ菌感染率は減っている。結果、いまの10代の感染率は10%程度といわれている。

 

 

 

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