ピロリ菌が原因の口臭はドブのニオイがする

ピロリ菌が原因の口臭はドブのニオイがする

ピロリ菌が原因の口臭はドブのニオイがする

 

消化器系の疾患で口臭が発生するのは、食道癌、胃癌、食道狭窄(きょうさく)、食道憩室(けいしつ)などです。(中略)逆流性の食道炎や胃炎の場合は、胃酸が逆流して口の中も酸っぱい嫌なにおいを生じることがあります。ピロリ菌と口臭とが関連しているという報告もあります。

 

(医学情報社 息さわやかにQ&A 口臭予防の基礎知識 より引用)

 

ピロリ菌は感染すると慢性胃炎や胃潰瘍、萎縮性胃炎ひいては胃癌になる可能性がある細菌だ。日本人の約半数が感染しているといわれている。慢性胃炎になると胃酸の出が悪くなるなど、常に胃が不調の状態になるため食べた物がよく消化されなくなる。

 

口臭の原因で歯周病と並んで多いのが胃腸の病気だ。

 

胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などにかかると、消化不良をおこしやすくなる。消化不良がおこれば食べたものが胃の中にたまり、異常発酵する。発酵したニオイの物質は腸管から体に吸収され、血液の流れに乗って肺から「卵が腐ったようなニオイ」として出てくる。

 

なお消化器系が原因の口のニオイは、タンパク質の壊疽(えそ)したものだ。

 

ただし、口臭の90%以上は、口の中の汚れや歯の病気が原因で発生している。つまりピロリ菌が原因の口臭である可能性は10%以下ということになる。

 

食道と胃のあいだには噴門(ふんもん)という弁があり、食べたり飲んだりした時以外は括約筋で閉じられている。ゲップをすると胃の中の空気が口の外に出ることもあるが、通常は胃の中の空気が口にでてくることほとんどない。

 

 

 

【口臭とは】

 

 

本人または第三者が不快に感じる息の総称のこと。

 

ただし、この記事を読んでいる人の多くは息がクサくないのに「自分の息はクサイ」と悩んでいたりする。

 

本当に息がクサい人は、自分のニオイに気づかない。

 

人間には順応反応があって同じニオイを嗅いでいると、そのニオイに慣れてしまう。鼻がばかになる。数日ぶりに旅行から帰ってきたら自分の家の独特のニオイに気づくのと同じだ。

 

まず本当に自分の息がクサいのか、単なる被害妄想や思い込みなのか、ハッキリさせることが先決だ。

 

 

 

【口臭をチェックする方法】

 

 

自分の息が本当にクサいのか確認する簡単な方法がある。以下の3つだ。

 

・カップテスト
・ガーゼテスト
・フロステスト

 

一番いいのは歯科医や専門クリニック(口臭外来)に行くこと。または家族や恋人に息をハーッと吹きかけることだが、さすがにそれは勇気がいる。これらのテストなら、自分ひとりで確認ができる。

 

ちなみに市販の口臭チェッカーは、口のニオイ以外のタバコ、アルコール、マウスウォッシュ、歯磨き剤にも反応するため精度の高い測定はできない。プロがメンテナンスしている専門クリニックや歯科医が使う医療用機器で検査・測定してもらおう。

 

>>カップテスト

 

フタのできるコップに息を吹き込みフタをする。5秒以上したらコップの中のニオイを嗅ぐ。順応反応で自分のニオイに慣れていることがあるため、家族など自分以外に嗅いでもらうとなおいい。

 

>>ガーゼテスト

 

キレイなガーゼで舌の奥を3回ほど拭き取る。30秒ほどしてからガーゼのニオイを嗅ぐ。

 

>>フロステスト

 

デンタルフロスで歯間を掃除する。ニオイをかぐ。フロスに色が付いていると口臭があるかもしれない。

 

 

 

【口が臭くなる原因】

 

 

息がクサくなる原因として、以下の7つが挙げられる。息のクサくなる90%以上は、口の中の汚れや歯槽膿漏・歯周病といった病気が原因で発生している。

 

・口の中の汚れや病気(歯周病、歯槽膿漏)
・鼻や喉の病気
・呼吸器系の病気
・消化器系の病気
・ストレス
・タバコを吸っている
・薬を飲んでいる

 

>>口の中の汚れや病気

 

口腔内で発生する3種類の揮発性硫黄化合物が悪臭の原因。メチルメルカプタン(腐った野菜臭)、ジメチルサルファイド(生ごみ臭)、硫化水素(腐卵臭)がそれぞれ特有のニオイを出す。

 

舌の表面にある白い苔のような舌苔(ぜったい)は、食べかすや粘膜細胞のはがれたもの、白血球、赤血球に細菌が増殖したもの。ニオイの元になる。

 

唾液の分泌量が減ると、殺菌作用のある唾液が口の中を清潔に保てなくなる。口の中が乾燥すると細菌が活発になってニオイを発生させるため、息がクサくなる。たとえドブ川でも水が流れていればそれほど臭わないが、流れが止まればとたんに臭うのと同じことだ。

 

歯周病菌の多くがタンパク質を分解する酵素を持っているので、歯周病が進むと歯肉から出血してニオイがきつくなる。

 

酒を飲んで歯を磨かずそのまま寝るなんて最悪。口が渇くうえ、食べかすが細菌の温床になる。

 

>>呼吸器系の病気

 

蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎など鼻や喉の病気も息がクサくなる。膿が喉の奥にたれてきたり、咽頭に膿栓(のうせん)がたまりやすくなる。気管支や肺の病気が原因のこともある。

 

いびきをする人も口を開けて寝るため、口の中が乾燥して細菌が増殖してクサくなる。就寝中は唾液の分泌量も減る。命にかかわる睡眠時無呼吸症候群のひとは特に注意したい。

 

>>消化器系の病気

 

食道癌、胃癌、食道狭窄、食道憩室、逆流性食道炎、胃炎にも気をつけたい。もちろんピロリ菌がいたら除菌しよう。

 

>>ストレスがある

 

強いストレスがあると唾液の分泌量が減る。通常のサラサラした唾液でなく、ネバネバしたものが分泌される。

 

唾液には口の中をきれいにする自浄作用、抗菌作用がある。唾液の出が悪くなると口の中が不衛生になって細菌も増殖、息がクサくなる。

 

>>タバコを吸っている

 

タバコに含まれるニコチンは唾液の分泌を低下させる。タバコ特有のニオイもクサさの原因になる。

 

タバコは口だけでなく肺からもにおう。タバコを吸うと肺にニコチンやタールがびっしりとこびりつく。肺にこびりついたニコチンやタールは一生とれることがないといわれる。つまり、口臭が気になるからとタバコをやめても、そのあと何年間も口にタバコのニオイが上がってくる。

 

自分や家族の健康を考えてタバコは吸わない。吸っているならやめるのが一番なことがわかってもらえただろうか。

 

>>薬を飲んでいる

 

薬の成分によっては、副作用で唾液の分泌を抑えるものがある。

 

 

 

【口臭の予防と対策】

 

 

一番の予防と対策は、口の中を清潔に保つこと。

 

夜寝るまえに歯を磨く。デンタルフロスで歯間もちゃんと掃除する。朝おきたら食事前に歯を磨く。食事後もとうぜん歯を磨こう。

 

 

 

【口臭予防の食べ物】

 

 

殺菌作用のある唾液をたくさん出すなら梅干しやレモンがある。唾液はたんぱく質の分解を促進してニオイも消す働きがある。一時的だがニオイの原因物質を分解する成分をもつキウイ、パイナップル、パセリもいい。

 

食事はテレビなど見ずに集中してよく噛み唾液を出す。偏食や寝不足にも気をつけたい。こまめに水を飲もう。カフェインの入っている緑茶やコーヒーは利尿作用で口の中も渇くため注意が必要だ。

 

 

 

【まとめ】

 

 

ぴろりんも除菌後は口臭が弱くなった。

 

もしもあなた虫歯や歯周病の治療をする、タバコをやめる、息がくさくなる食事を抑えるなどをしても口臭が消えない場合、ピロリ菌がいるなら除菌を考えたほうがいいだろう。

 

除菌後に口臭が消えたという声もネットでは多数ころがっている。

 

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>>ピロリ菌とアトピー性皮膚炎に関係性はあるか


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