ロイテリ菌はピロリ菌除菌の抗生剤による副作用を緩和する
酸に強いロイテリ菌は胃の中でも胃酸に耐え定着し、ピロリ菌の天敵となってその発育や動きを抑制します。
（家庭画報 2017年9月号より引用）
（ロイテリ菌と）胃酸抑制剤との併用で、ピロリ菌の除菌に成功した。除菌成功率は60%（15人中9人が成功）
（Saggioro A 他 2005 イタリア学会発表）
抗生剤での治療の場合にも善玉菌摂取を加える事で抗生剤による副作用の緩和も確認されております。
（バイオガイアジャパン株式会社 よくあるご質問より引用）
ヘリコバクターピロリ菌に感染している方のピロリ菌除去は、オメプラゾールとロイテリ菌を同時に利用することで、相乗効果が高まります。
（ロイテリ菌研究所より引用）
抗菌物質を産生する希少な乳酸菌。ロイテリ菌は、ロイテリンという抗菌物質を作り、病原菌に対する拮抗作用があります。この機能が、ピロリ菌を抑制したり、悪玉菌を抑制することで動脈硬化を軽減します。
（ロイテリ菌研究所より引用）
【ロイテリ菌とは】
ラクトバチルス・ロイテリ菌とは、哺乳類や鳥類の消化管に生息しているグラム陽性の乳酸桿菌の一種。1980年にアンデスの高山地域に住む女性の母乳から、ロイター博士が発見したヒト由来の有益な乳酸菌だ。
ロイテリ菌は、すべての哺乳類に住んでいるといわれるが、誰でももっているわけではない。食品添加物や農薬などの化学物質、ストレスなどが原因と考えられているが、多くの現代人の体から失われてしまった。日本人の保持者はわずかで8人に1人とも10人に1人ともいわれていいる。
口の中から胃、腸に行きわたり、定着して常在菌の菌質を改善、免疫力のバランスを整える。元来ヒトの体に存在していたため、消化管に定着しやすく体内で生きる力も強い。安全性も高く、乳幼児から高齢者、体力のない病人や妊娠中の女性にも安心して用いることができる。
WHO（世界保健機構）、FAO（国連食糧農業機関）が要求する人間の健康に有益な影響を与えるプロバイオティクスのすべての条件をもっている乳酸菌。その効能やエビデンス（科学的根拠）の多さからスーパー乳酸菌とも呼ばれている。
ヒト由来の乳酸菌だから、どんなに摂取しても副作用がなく安全だ。
ロイテリ菌は胃酸や胆汁に強く、生きて腸まで届く。さらにロイテリ菌はロイテリンという天然の抗菌物質を作り出す。この抗菌物質には有害な菌の発育を抑える働きがある。ロイテリンは口の中では歯周病菌や歯垢、口臭の原因菌などを抑制し、胃ではピロリ菌の除去にも成功している。さらにビフィズス菌などの体に有益な菌と共存することが報告されている。ロイテリ菌は悪玉菌を抑え、善玉菌を活性化する。
カラダの掃除屋。細菌の指揮者（コンダクター）とも呼ばれるロイテリ菌がいることで、腸内細菌のバランスは良好な状態に保たれる。小腸において免疫に欠かせないCD4陽性リンパ球を増加させたり、炎症性サイトカインを調整することも臨床実験によって明らかになっている。
抗生物質だと悪い菌と一緒にいい菌も殺してしまう。しかしロイテリ菌は、いい菌を殺さずに悪い菌だけをやっつける。副作用のない天然の抗生物質ともいえる。
ロイテリ菌は133件の科学論文と10件の博士論文が発表されており、世界90以上の国と地域の医療機関がバクテリアセラピーに役立てている。
・歯周病菌の抑制
・歯肉炎に対する抑制効果
・口腔衛生
・HIV感染患者の腸管異常
・抗生物質の副作用を抑制
・免疫
・アレルギー
・胃腸性疾患
・ピロリ菌
母親が出産前にロイテリ菌を摂取すると母乳の中の免疫成分が増えることも証明されている。授乳で赤ちゃんにロイテリ菌が与えられる。
【ロイテリ菌によるピロリ菌の抑制効果】
尿素呼気試験によってピロリ菌に感染している患者を2つのグループにわけて実験をした。
Aグループは最初の4週間、ロイテリ菌を摂取。その後、偽薬を4週間摂取。Bグループは最初の4週間、偽薬を摂取し、その後ロイテリ菌を4週間摂取した。
どちらのグループも偽薬を飲んでいるあいだはピロリ菌の増加を確認した。そして、どちらのグループもロイテリ菌を摂取しているあいだはピロリ菌が減少していた。
また胃酸の分泌を強力に抑えるプロトンポンプ阻害薬とロイテリ菌を組み合わせた治療を一か月続けた結果、患者の60%（15名中9名）は完全にピロリ菌の感染症状がなくなった。
（出典 バイオガイアジャパン研究所より）
後者の実験では胃酸抑制剤のみを与えられたグループの除菌は成功者0名だった。この試験結果から、副作用の心配のないヒト由来のロイテリ菌で安全にピロリ菌の対策や再発予防ができる可能性があることが示唆された。
【ロイテリ菌、その他の効果】
医科学論文からロイテリ菌の効果を紹介する。
・歯周病症状の箇所が47%減少（Vicario M. 他 スペイン 学術雑誌掲載）
・アトピー性皮膚炎の湿疹面積が57%減少（Gromert N.他 スウェーデン 学会発表）
・乳児の夜泣き時間が74%減少（Savino F.他 イタリア 学術雑誌掲載）
アトピー性皮膚炎の乳児に半年間ロイテリ菌を用いたところ、湿疹の面積が6割ちかく減少。便秘改善の効果も証明されている。
ロイテリ菌が歯垢を減らし、歯肉の炎症や出血を軽減させ、以下の5種類の歯周病菌を抑制することを確認している。
・ポルフィロモナス・ジンジバリス
・プレボテラ・インターメディア
・アグレガチバクター・アクチノマイセテムコミタンス
・フソバクテリウム・ヌクレアターム
・プレボテラ・ニグレセンス
（Hedberg M.et al, Anaerobe 2006）
スウェーデンの企業で80日間、社員にロイテリ菌を摂取させたところ社員の風邪や胃腸感染症による病欠が減った。またスウェーデンなど欧州各地では免疫バランス向上のため、乳児用粉ミルクにロイテリ菌が配合されている。
腸と脳は信号を送りあっているため、腸が整えば自律神経も整う。イライラしにくくなる。ストレスに負けない強いメンタルが育つだろう。また糖尿病や認知症の原因に歯周病やピロリ菌感染が考えられるため、ロイテリ菌を摂取することは予防になりそうだ。
【バクテリアセラピーとは】
バクテリアセラピーとは、善玉菌の力を利用して病気の治療や予防を行う、北欧で生まれた新しい医療技術。すでに世界63の国と地域の医療機関で導入されている。
人間の腸内細菌には、善玉菌、悪玉菌、そのどちらにも属さない日和見菌（ひよりみきん）がいる。この3者、常にバランスが保たれているわけではない。悪玉菌が増えれば健康に悪い影響もでやすくなる。健康なときは悪さをしない日和見菌も、体が弱れば腸内で悪さをしはじめる。
人間は年をとると悪玉菌が増えるため、健康のために意識して善玉菌を摂取する必要がある。
バクテリアセラピーは、優れた善玉菌を摂取することで体内の善玉菌を応援し、体の中にいる菌のバランスを整えて体質を変えていく細菌療法だ。免疫細胞の7割は小腸に存在しており、ロイテリ菌の投与後に活性化することが確認された。
【バイオガイアのバイオブレスを通販で買ってみた】
ぴろりんは健康維持のためにロイテリ菌を摂取するべく、ロイテリ菌のサプリメントを通販で探した。そしてバイオガイアのバイオブレス（30錠入り）を買った。
どうしてオハヨーのヨーグルト「ロイテリヨーグルト」か「ロイテリサプリメント」にしなかったのか。理由は2つある。この記事を書いている現在、ロイテリヨーグルトはAmazonや楽天で通販されていなかったのがひとつ。ロイテリサプリメントの発売は2018年の2月で、これまたこの記事を書いている時点で発売されていないのが理由のふたつ。
ヨーグルトは日持ちがしない。コンビニやスーパーといった実店舗へ買いに行くのも面倒だ。タブレット錠なら通販で買える。保存が利くし、旅行にも持っていける。夜寝る前に歯を磨いたあと舐めれば虫歯や歯周病、口臭防止にもなる。
Amazonにてロイテリ菌でサプリメントを探したところ、バイオガイアジャパンから発売されているバイオブレスをみつけた。Amazonトップカスタマーの評価もよく、楽天のレビューでは歯科医も勧めている。1日あたり100円程度なのもコスパがいい。
価格は売っている店によってまちまち。30錠入りは、送料別で2080円のところもあれば、送料無料で2780円のところもある。ぴろりんは楽天の最安値店で買った。送料が500円で、2個買って1個あたり2330円だった。ちなみにバイオブレスは10錠入りもあるので間違わないようにしてほしい。
味はストロベリーで美味しい。効果は個人的に一週間ほど続けてみたが、朝起きたときの口の中のネバネバが少なくなった。口臭も薄くなった気がしている。ぴろりんの胃にピロリ菌はもういないけれど、再感染の予防と健康維持のために続けてみる。
（追記）飲み始めてから一か月が過ぎた。歯周病で黒かった歯ぐきがピンク色になった。ロイテリ菌、すごい。
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