リノレン酸でピロリ菌を除菌できることが判明した

リノレン酸でピロリ菌を除菌できることが判明した

リノレン酸でピロリ菌を除菌できることが判明した

 

米国カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部のリアンファン・ショウ教授らの研究チームはリノレン酸にピロリ菌の除菌効果があることに注目し、リノレン酸をナノ分子にしてピロリ菌を除菌する可能性を探った。

 

リノレン酸を脂肪粒子にパッキングしてマウスに投与すると、脂肪粒子が胃の内壁に長時間とどまり、ピロリ菌を除菌できることが判明した。

 

さらに、研究チームはマウスの胃壁で炎症物質が劇的に減少していることを確認し、リノレン酸ナノ分子の投与が抗生剤に代わる有用なピロリ菌の除菌法であることを示した。

 

(毎日新聞出版 白澤教授が贈る100歳まで健康に生きるための111の話 より引用)

 

リノレン酸ナノ分子による除菌効果をこれまでの抗生剤による除菌療法と比べると、抗生剤では72万のピロリ菌コロニーが残ったのに、リノレン酸ナノ分子では6万以下に除菌されていた。

 

ピロリ菌は胃のなかに生息する細菌で、日本人の約半数が感染していると報告されている。また慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんと密接な関係がある。

 

内視鏡でピロリ菌がみつかると抗生剤で除菌療法をすることになる。しかし抗生物質に耐えるものもあり、除菌成功率は残念ながら100%とはいかない。薬が使えない、薬による除菌をしたくない人のために、食品を使うなど安全で確実な他の除菌法を探す必要がある。

 

 

 

【リノレン酸とは】

 

 

正確にはαリノレン酸(あるふぁ・りのれんさん)。体内で作ることができず、食事から摂らなくてはならない必須脂肪酸のこと。オメガ3とも呼ばれる。

 

必須脂肪酸にはリノール酸、リノレン酸などがあり、えごま油、あまに油、キャノーラ油などに含まれる。ちなみに、あまに油にはリノレン酸が50〜60%、えごま油にはリノレン酸が60%ほど含まれている。

 

リノレン酸をもっとも効果的に摂取できる食品が「えごま油」だ。えごま油はシソ科植物の亜種、えごまの種子を搾ってつくった食用油。くせがなく、食べやすいのが特徴。ただし酸化しやすいため、冷暗所に保存し、開封後は一か月以内で使い切ろう。

 

体のなかに取り込まれた油はいったん肝臓に集まる。そして肝臓で代謝されたあと、体内のいろいろな臓器に送られる。認知症をはじめ、血栓症、うつ病、アレルギーなど、さまざまな病気の予防になるといわれている。

 

脳の65%は脂質(油)でできている。とくに油が必要な脳には優先的に油が届けられる。食事で摂る油が、あなたの脳や体を作ることを忘れないでほしい。

 

食事から摂った油の95%は体に吸収される。どうせ摂るなら体に必要な油をバランスよく摂るようにしたい。

 

なお、リノール酸を摂りすぎるとリノレン酸の効果が相殺されてしまうので注意が必要だ。

 

 

 

【リノレン酸の特長】

 

 

リノレン酸を摂取し、体内で代謝されるとEPA(エイコサペンタエン酸)になり、最終的にその一部がDHA(ドコサヘキサエン酸)になる。

 

EPAは血液をさらさらにしたり、中性脂肪を減らす効果が見込める脂肪酸で、炎症やアレルギーの原因となる物質を抑制する働きもある。DHAは脳や神経組織の機能を高める働きがある。リノレン酸からEPA・DHAに代謝されるのは、摂取した量の約10〜15%といわれている。

 

厚生労働省がさだめた日本人の食事摂取基準によれば、EPA・DHAの摂取目標量はあわせて1日1グラム以上。魚に多く含まれるEPA・DHAだが、現代人は必須脂肪酸であるオメガ3の摂取量が圧倒的に不足している。足りない栄養素はえごま油から補いたい。

 

えごま油からリノレン酸を摂取するのであれば、1日スプーン大さじ1杯でいい。さばなら半身分のDHA・EPAが摂れる。忙しいあなたにはサプリメントで摂る手もある。

 

 

 

【リノレン酸の効能・効果】

 

 

リノレン酸は血圧を低下させる。血圧が高めの人が普段つかっている油をリノレン酸を含むものに代えると、4週間で収縮期血圧が、12週間で拡張期血圧が低下したという。

 

血圧が高めの人および軽度の高血圧の男女111人を2群に分け、一方にリノレン酸を含むあまに油を使ったパンを。もう一方には一般的なサラダ油を使ったパンを毎日食べてもらい血圧を測定した。

 

(出典 J.Oleo Sci 56,7,347-360,2007)

 

 

 

【太田油脂 マルタ えごまオイル レビュー】

 

 

太田油脂の栄養機能食品マルタ えごまオイルをインターネット通販にて購入した。届いたのでさっそく味など感想を書いてみる。

 

ネットを探せば、たくさんのえごま油が売られている。どうして、ぴろりんは太田油脂のえごまオイルを選んだのか。それは太田油脂が日本で初めてエゴマ油を食用化した歴史ある会社だから。あとは180グラムという量とリーズナブルな価格だろう。

 

まるで化粧品のような箱に入っている。えごま油は「光・酸化・熱」の3つに弱い。このように箱に入れられているか、または光を遮る瓶に入っているものを購入しよう。開封しなければ常温保存が可能。ただし開封したら酸化するため、冷蔵庫に入れて一か月以内に使い切ること。また加熱調理はできるだけせず、そのままサラダや生卵にかけて食べるのがいい。

 

油の色があまり濃いものは酸化している場合があるので注意が必要だ。えごまオイルはキレイな薄い黄色だった。さっそくそのまま食べてみる。1日あたりの摂取目安量は3グラム。小さじ約1杯分になる。

 

 

実食。あれ。味もニオイもほとんどしない。舌に油のサラサラした感触はあるけれど、口の中で何分でもくちゅくちゅとオイルプリングできる癖のなさ。

 

飲んで30分ほどすると、おなかの中が温かい。なんだか脳みそもふわふわしてきた。えごま油は吸収が早いだけでなく、日々代謝されるため毎日続けることが大切だ。脳の約65%は油でできている。食品から良質な油を摂ることは健康につながる。

 

えごま油に含まれるαリノレン酸はピロリ菌だけでなく、血圧を下げる、認知症やアレルギー、アンチエイジング、男性の妊活にも効果があると考えられている。

 

これからもずっとえごまオイル生活を続けよう。

 

>>太田油脂 マルタ えごまオイルの通販はこちらAmazon

 

 

 

>>ロイテリ菌がピロリ菌除菌に使う抗生剤の副作用を緩和する


ホーム RSS購読 サイトマップ