ピロリ菌とアトピー性皮膚炎に関係はあるか

ピロリ菌とアトピー性皮膚炎に関係はあるか

ピロリ菌とアトピー性皮膚炎に関係はあるか

 

除菌によるデメリットとしては抗生剤による副作用や逆流性食道炎の増加、食道腺がんの発生、喘息やアトピー性皮膚炎の増加、などが言われています。(中略)喘息などのアレルギー性疾患に関しても除菌治療との直接の因果関係を示したものはなく、慢性感染症の減少や公衆衛生の向上などにより増加していることが示されているものです。除菌治療によって増加するものではなく、若年者胃癌も含め、胃がんになることと比べればどちらが重要かは明白です。

 

(一般社団法人 予防医療普及協会のコラム「ピロリ菌除菌は無意味?」より引用)

 

ピロリ菌を除去すればアトピー性皮膚炎は改善するのか。ネットで検索すると「改善した」という声も多数みつかる。しかし、反対に除去しないほうがいいという意見もある。

 

ピロリ菌の世界的権威である微生物学者マーティン・ブレーザーの研究によれば「ピロリ菌保菌者は、アレルギー疾患有病率が低い」という結果が出た。5歳未満でピロリ菌に感染している子どもは、感染していない子どもに比べ、アレルギー疾患のリスクが40%も低かった。

 

つまり、感染者の方が免疫細胞の活性と抑制のバランスが上手く保たれていて、アレルギー体質になりにくいと考えられる。さらに乳幼児期にピロリ菌感染した子どもの場合、アトピー性皮膚炎や喘息のリスクが半分以下になるという結果もある。

 

チューリッヒ大学のアンネ・ミュラーの研究でも、早期のピロリ菌感染が後のアレルギー疾患を予防するという結果が出た。

 

アトピーや喘息以外に、菌に感染していると胃酸の分泌が抑制され逆流性食道炎がおきにくいというメリットがある。しかし、WHO (世界保健機構)は、1994年に「ピロリ菌は胃がんの原因である」と認定し、「胃がん対策はピロリ菌除菌に重点を置くべきである」と発表もしている。

 

除去をして逆流性食道炎になるか、除去せずに胃がんになるか。あなたならどちらを選ぶだろう。

 

萎縮性胃炎で菌を発見したぴろりんは、迷わず除去することを選んだ。

 

出典 An Endangered Species in the Stomach(SCIENTIFIC AMERICAN February 2004)

 

 

 

【そもそも感染していないのが正常な状態】

 

 

これは、ぴろりんの考えだ。

 

ピロリ菌は慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌の原因になりえる細菌で、もともと感染していないのが正常な状態。菌を除去することで胃酸が増えるのも元の状態に戻ること。ならば感染する前の状態に戻す、除去するのは自然ではないだろうか。

 

 

 

【アトピー性皮膚炎の原因】

 

 

アトピー性皮膚炎の原因といっても様々だ。食生活の変化、ハウスダストの増加、大気汚染にストレス、化学物質の影響が考えられる。もしかしたらピロリ菌も原因のひとつかもしれない。

 

もともと人間の体には、体にとっての異物の侵入をふせぐ「免疫」という働きが備わっている。ところが体にとって大切な免疫が悪い形で働くことがある。

 

ある食品や家のホコリ、花粉など異物でないものが体に入ったとき免疫が反応してしまうことがある。普通の人では影響のない物質が、特定の人にはいろいろな反応をおこしてしまう。これがアレルギー反応だ。

 

このアレルギー反応が気道でおきれば気管支ぜんそくに。皮膚でおきればアトピー性皮膚炎に。鼻でおきればアレルギー性鼻炎になる。

 

 

 

【ロイテリ菌でアトピー性皮膚炎の湿疹面積が57%減少】

 

 

スウェーデンのカロリンスカ医科大学で研究され、世界で使用されている乳酸菌のラクトバチルス・ロイテリ菌。

 

オハヨーバイオテクノロジーズ株式会社の新聞広告によれば、ロイテリ菌によってアトピー性皮膚炎の湿疹面積が57%減少した効果が学会で発表されている(Gromert N.他 2009 スウェーデン学会発表)。

 

ラクトバチルス・ロイテリ菌は、腸まで生きて届き免疫を向上させる。また胃腸も健康になることでアレルギーを抑える。免疫システムをコントロールし、アレルギーやアトピーを改善に導く。スウェーデンの医科大学病院などでは、入院患者の免疫向上のために活用している。

 

>>ロイテリ菌はピロリ菌除菌の抗生剤による副作用を緩和する

 

また同じ広告によれば、胃酸抑制剤とロイテリ菌併用でピロリ菌の除菌(15人中9人)にも成功している(Saggioro A 他 2005 イタリア学会発表)。

 

体の免疫機能の6割を担うといわれる腸。ロイテリ菌で体内にある、およそ2キロのバクテリアをコントロールするのもいいだろう。

 

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【アトピー性皮膚炎の対策】

 

 

アトピーの原因はサラダ油だ。昭和四十年代以前はアレルギー性皮膚炎などほとんどありませんでしたが、なぜ昭和五十年頃から増えてきたのか。私が着目したのは高タンパク・高脂質の食事への変化です。

 

(文藝春秋 2017年5月号より引用)

 

アトピー性皮膚炎の対策は、大きくわけて3つになる。

 

・体質改善
・口呼吸をやめる
・シャンプーやリンス、ボディシャンプー、入浴剤から化学物質を減らす

 

になる。

 

 

>>体質改善

 

アトピー性皮膚炎の原因物質がわかっていれば取り除く。アレルギーの原因物質がわからなければ、まずは原因になりそうなものを減らそう。ピロリ菌の除去もそのひとつ。

 

体質改善で真っ先に手をつけたいのが食事。人間の体は食べたもので作られるからだ。野菜をとる。意識して植物油のリノール酸(オメガ6)を減らし、リノレン酸(オメガ3)を摂ろう。

 

植物油(サラダ油)だから体にいい。健康にいい。それは間違いではない。しかし、何でも摂りすぎはよくない。たとえ薬だって飲みすぎれば毒になる。一般社団法人・日本植物油協会の調査「食用油の利用と消費 2014年」によれば、日本人一人あたり一年間に13.3キロの油を摂取している。毎日、おおさじスプーン3杯をなめているのと変わらない。

 

とくに植物油はトンカツ、から揚げ、野菜炒めなどの料理用、サラダのドレッシング、マヨネーズ、ラー油などの調味料として、インスタントラーメン、スナック菓子、ツナのオイル缶、コンビニ弁当、ファーストフードの原材料として、隠れて大量に入っている。たとえば、マヨネーズの約7割はサラダ油が占めている。

 

 

食品にどれだけ植物油が含まれているか、三五館「隠れ油」という大問題から引用する。

 

・ポテトチップス うすしお味 脂質量 30.6グラム(総重量の36%)
・歌舞伎揚 38.5グラム(27%)
・うまい棒 9.2グラム(38%)
・かっぱえびせん 19.9グラム(22%)
・ハッピーターン 37.7グラム(29%)
・キットカット 11.1グラム(32%)
・きのこの山 25.2グラム(40%)
・プッチンプリン 14.1グラム(7%)
・エッセル スーパーカップ超バニラ 23.5グラム(14%)
・ぺヤングそーすやきそば 27.6グラム(23%)
・ランチパック ツナマヨネーズ 8.8グラム(8%)
・バーモントカレー甘口 81.6グラム(35%)
・チーズバーガーとマックフライポテトM 35.5グラム(14%)
・牛丼 23.4グラム(17%)

 

以上の隠れた植物油の量を考えると、現代人は油。とくにオメガ6のリノール酸を摂りすぎているといえる。

 

オメガ6の植物油の摂取を減らし、オメガ3のエゴマ油や亜麻仁油を一日大さじ一杯とろう。エゴマ油に含まれるαリノレン酸には、ピロリ菌を減らす効果もある。

 

>>リノレン酸でピロリ菌を除菌できることが判明した

 

厚生労働省が1999年に発表した第6次改訂日本人の栄養所要量について(現在は日本人の食事摂取基準)では、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の摂取比率の目安は4対1になっている。しかし、オメガ6脂肪酸はあらゆる食品に含まれているのに対して、オメガ3のリノレン酸はまぐろ、サバ、ブリ、サンマ、イワシ、サケなどの魚に多く含まれているため、魚離れの進んだ日本人はオメガ3脂肪酸の摂取量が絶対的に不足しているといえる。

 

ほかにも食事で気をつけたいのが小麦だ。パンやうどん、スパゲッティ、ピザ、ドーナツも可能なかぎり避けた方がいい。

 

グルテンフリーというキーワードを耳にしたことはないだろうか。グルテンフリーとは、グルテンの入った食品を口にするとアレルギー症状の出る人たちの体質改善が目的の食事療法だ。小麦(グルテン)もアレルギーの原因となりえる。

 

 

>>口呼吸をやめる

 

空気中のハウスダストや花粉が喘息やアトピー性皮膚炎、花粉症などの原因物質「アレルゲン」。これらアレルゲンの体への侵入をふせぐには、鼻呼吸が重要になる。

 

鼻の鼻毛や粘膜に生えている線毛(せんもう)、鼻の奥の扁桃リンパ組織は、空気清浄器のフィルターと同じ働きをしてハウスダストや花粉が体に入るのを防いでくれる。ところが口にはアレルゲンンの侵入を防ぐフィルターがまったくない。口呼吸をしているとアレルゲンが素通りしてしまう。ゆえにアレルギーの改善には鼻呼吸をすることが大前提だ。

 

さらに口で呼吸をすると肺にそのまま冷たい空気が入ることになる。冷たい空気は肺や気管の周辺の血管を収縮させ、喘息の原因にもなる。口の中が乾燥すれば、唾液による殺菌・消毒作用も発揮されない。喉が乾燥すれば風邪やインフルエンザにもかかりやすくなる。

 

鼻呼吸では、吸い込んだ空気が副鼻腔で体温とおなじくらいに加湿・加温されて肺に送られる。しかし口呼吸では冷たいまま肺に空気が送られるため、肺になじまず血液に酸素が上手に行き渡らない。体の細胞が酸素不足になり、抵抗力や体力の不足をおこす。冷たく乾燥した空気は、雑菌が繁殖しやすい状態にもなる。

 

アトピー対策の本を読むと、アトピー患者には口呼吸をしている人が多いと書いている医師が何人もいた。

 

口で呼吸すると体温が下がる。犬が体温を下げるために口を大きく開けてハーハーするのと同じだ。体を冷やすことは不健康につながる。

 

朝、起きたとき口の中が乾いている、喉がヒリヒリしている人は口呼吸を疑おう。就寝時の口呼吸をやめるために口にサージカルテープを貼る口テープをしよう。ほかにも口呼吸を改善する「あいうべ体操」をしよう。

 

 

>>シャンプーやリンス、ボディシャンプー、入浴剤から化学物質を減らす

 

何千・何万もの化学物質に囲まれている現代人。市販されているシャンプー、リンス、ボディシャンプーや入浴剤といった肌に直接触れるものはできるかぎり化学物質が含まれていないものを使いたい。

 

ぴろりんも無添加の安全なせっけんで頭と体を洗い、リンスは使っていない。入浴剤もアトピーに悩む親に評価の高い竹酢液(ちくさくえき)を使っている。

 

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>>萎縮性胃炎はピロリ菌の除菌で改善するか


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