緑茶のカテキンにはピロリ菌を抑える効果がある

緑茶のカテキンにはピロリ菌を抑える効果がある

緑茶のカテキンにはピロリ菌を抑える効果がある

緑茶

 

緑茶に含まれる茶カテキンには、動脈硬化予防、がん抑制効果がある。ピロリ菌をおさえたり、腸内の悪臭代謝物を減少させる効果も。

 

(医学博士 江田証 専門医が教えるおなかの弱い人の胃腸トラブル より引用)

 

事実、お茶を飲む習慣のある静岡県で胃がんが少ないのは有名です。ピロリ菌の抑制にも、カテキンは高い効果を発揮するといわれています。ピロリ菌の働きを抑制し、数を減少させる高い抗菌作用があるのです。

 

(栗原クリニック院長 栗原毅 緑茶を食べるとなぜ糖尿病や認知症に効くのか より引用)

 

お茶のカテキンの効果はよく知られています。お茶には「抗ピロリ菌作用」、「血中コレステロール低下作用」、「腸内細胞のバランスをよくする作用」、「ダイエット効果」などがあります。

 

(茂原機能クリニック院長 伊藤豊 医者が教える最強の栄養学より引用)

 

今では、メタボ、糖尿病、認知症、インフルエンザ、肝臓病、さらにはがんまで緑茶の効果が期待できます。

 

(栗原クリニック院長 栗原毅 著 緑茶を食べると、なぜ糖尿病や認知症に効くのか より引用)

 

 

 

【緑茶生産地では胃がん発生率が低い】

 

 

緑茶の渋味成分であるカテキン。カテキンは、ポリフェノールの一種だ。

 

このカテキンには、以下3つの特性がある。

 

・食中毒菌やブドウ球菌などの細菌に抗菌作用をもつ
・緑茶生産地での胃がん標準化死亡比(SMR)が低い
・動物実験による緑茶およびカテキンによる発がん抑制作用

 

それぞれ説明する。

 

>>緑茶の抗菌作用

 

 

寿司屋では、最後に「あがり」がでてくる。あがりとは緑茶のこと。寿司には緑茶。ぴろりんにとって、この組み合わせが一番だ。異論は認めない。

 

寿司を食べたあとの緑茶には、口の中をすっきりさせるだけでなく、口臭予防の効果がある。

 

江戸時代では生ものが多い寿司ネタを客に提供することは、食中毒や食あたりの危険があった。そこで抗菌作用のあるワサビをネタとタネのあいだに挟んだり、緑茶をあがりとして出した。

 

>>緑茶生産地での胃がん標準死亡比(SMR)が低い

 

 

緑茶を生産している土地では、胃がんの発生率が低い。証拠に緑茶生産地の住民と、そうでない土地の住民の血清ピロリ菌抗体陽性率のデータがある。

 

緑茶生産地である静岡県中川根町の住民(40〜79歳 1502名)と、胃がん標準化死亡比(AMR)が静岡県の平均に近い浜松市(40〜79歳 381名)の住民を比較検討した。

 

・中川根町 40歳代(43.1%)、50歳代(51.7%)、60歳代(60.0%)、70歳代(54.2%)
・浜松市   40歳代(55.5%)、50歳代(65.3%)、60歳代(70.5%)、70歳代(67.7%)

 

結果は、各年代とも中川根町があきらかに低い。また胃粘膜の萎縮度も浜松市と比べて、中川根町住民のほうが10歳から20歳若いと考えられている。

 

出典 中川根町および浜松市住民のHP抗体陽性率の年代別推移 浅香正博ら、 Gastroenterology 102,760(1992)

 

>>動物実験による緑茶およびカテキンによる発がん抑制作用

 

 

動物実験で明らかにされた緑茶(カテキン)の発がん抑制作用に関する数多くの研究成果がある。

 

 

 

【カテキンをピロリ菌感染者に投与した結果】

 

 

お茶の産地である静岡県中川根町でカプセル化したカテキンをピロリ菌感染者に投与するテストが行われた。

 

実験では4種類のカテキンをカプセルに入れ、1日700mg(緑茶7杯分)を4回に分けて、ピロリ菌感染者34名に1か月投与。その前後に尿素呼気テスト法で抗菌効果を検討した。

 

結果はカテキンのカプセルを内服後、1か月で半数以上の感染者にピロリ菌の活性の低下が認められた。6名の胃からは除菌もされている。

 

この結果から、カテキンに抗ピロリ菌作用があることを示しており、日常生活で飲用されるお茶のカテキン濃度以下で、抗菌効果を発揮することが明らかになった。また抗生物質に対する耐性菌にも有効である。

 

 

 

【お茶に含まれる栄養成分とは】

 

 

お茶は日本人が古くから飲んできた。そのわりにお茶の栄養成分を知らない人が多い。

 

お茶の栄養成分には、カテキン、アミノ酸、カフェイン、フラボノール、ビタミンC、フッ素、食物繊維、ビタミンB群、その他が含まれている。

 

カテキンには殺菌・抗菌作用があり、生活習慣病の予防効果も注目されている。アミノ酸のテアニンには脳をリラックスさせる働きが認められている。フラボノールには血管を強くする働きもあり、消臭効果もあるのでガムの成分としても使われる。野菜に含まれるビタミンCは熱に弱いが緑茶のビタミンCは熱で壊れない特徴がある。

 

ほかにも貧血予防に役立つ葉酸、老化の原因物質を抑制するビタミンB2なども含まれている。

 

 

 

【認知症、糖尿病まで。カテキンの凄い効果】

 

 

お茶には大きくわけて緑茶、紅茶、ウーロン茶がある。実はこの3つは同じツバキ科の植物から作られている。製法で不発酵の緑茶、半発酵のウーロン茶、発酵の紅茶となる。

 

日本で作られているお茶は、ほとんどが緑茶だ。生の葉を蒸したり、炒ったりすることで発酵させないようにしている。

 

そのためか、同じ茶葉で作られる紅茶やウーロン茶には緑茶ほどのカテキンが含まれていない。

 

緑茶に含まれるカテキンやポリサッカライドに血糖降下作用が認められている。またカテキンは血中に必要以上に増えたコレステロールを排除する働きがあり、ビタミンEはコレステロール値を下げ動脈硬化を防ぐ。カテキンは血圧の上昇をおさえ、血圧を降下させる働きもある。

 

つまり国民病である糖尿病や認知症、高血圧、がん、ダイエットまで緑茶の効果が期待できる。

 

 

 

【カテキン含有量の多い煮出し緑茶の作り方】

 

 

カテキンは緑茶の渋み成分。鍋を使って高温で煮出す「煮出し緑茶」にすれば、よりカテキン含有量の多い緑茶がつくれる。

 

鍋で水をわかし、沸騰したら茶葉をいれる。弱火にして5分間ほど煮出す。茶こしで湯のみにそそぐ。

 

食道の粘膜を傷つけないよう、緑茶は少し冷ましてからこまめにちょこちょこ飲もう。こまめに飲むことで喉についた風邪のウイルスも洗い流せる。

 

 

 

【約70%も捨てられている緑茶の栄養素たち】

 

 

緑茶の茶葉にはさまざまな有効成分が含まれている。これは水溶性成分と不溶性成分にわかれる。お湯に溶けだすのが水溶性成分と水に溶けださず茶がらに残る不溶性成分だ。

 

茶葉の栄養成分のうち、水溶性成分は約30%しかない。残りの約70%の不溶性成分は茶がらに残り、多くは捨てている。

 

これはさすがにモッタイナイと、ぴろりんも思う。そこで緑茶の持つ素晴らしい健康成分を無駄なく摂る方法がある。それが食茶だ。お茶の葉が粉末になっているので、水やお湯に溶かして飲んだり、お菓子などにふりかけてそのまま食べる。

 

いちいちお茶を急須で作るのが面倒なら、特保の粉末タイプの緑茶も売られているし、有効成分をひとつにしたサプリメントもある。どちらも一度で一日分が手軽に飲める。

 

>>水溶性成分(お湯に溶けだす成分)

 

カテキン、フラボノール、カフェイン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、サポニン、アミノ酸、水溶性食物繊維、その他。

 

>>不溶性成分(お湯に溶けず茶がらに残る成分)

 

食物繊維、脂質、ビタミンA、ビタミンE、たんぱく質、その他。

 

 

 

>>梅干しに含まれるポリフェノールの一種である梅リグナンはピロリ菌の動きを抑制する作用がある


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