萎縮性胃炎はピロリ菌の除菌で改善するか

萎縮性胃炎はピロリ菌の除菌で改善するか

萎縮性胃炎はピロリ菌の除菌で改善するか

萎縮性胃炎

 

ぴろりんは、年に一度の会社の健康診断で萎縮性胃炎(慢性胃炎)、胃体上部粘膜不整と診断された。本当に突然のできごとだった。その前の健康診断では何の異常もなかったからだ。

 

胃カメラでピロリ菌がみつかり、薬で除菌をした。さいわい一度で除菌は成功した。あれから約一年が過ぎ、また会社の健康診断がやってきた。ピロリ菌は除菌できたが、萎縮性胃炎は改善されただろうか。

 

結論からいえば、また萎縮性胃炎と診断された。胃体上部粘膜不整はなくなった。

 

健康診断は、二日分の大便と検査当日の朝の尿を提出。血液を採取された。胃はバリウムを飲んでレントゲン撮影をした。その結果だ。

 

萎縮性胃炎とは、胃の慢性的な炎症によって胃が萎縮すること。

 

長年にわたる慢性胃炎によって、胃の粘膜が薄くなり、胃酸の分泌が減り、胃に血液が回らなくなる。長い年月をかけて胃を痛めつけてきたわけだから、元に戻るには時間がかかる。

 

しかし萎縮性胃炎が改善する可能性は捨てきれないし、完治だってするかもしれない。ここでは、ぴろりんの経験、医師や管理栄養士からのアドバイスをもとに、萎縮性胃炎について役立つ情報をお教えする。

 

 

 

【萎縮性胃炎の原因】

 

萎縮性胃炎

 

萎縮性胃炎の原因は、かつては老化と考えられていた。最近ではピロリ菌によるものが80%〜90%といわれている。ピロリ菌がいるなら除菌するのが一番の近道だ。

 

萎縮性胃炎については、ピロリ菌の除菌により病状の進行が抑えられる、病状が改善するなどの効果が認められており、萎縮性胃炎が進行した腸上皮下性(ちょうじょうひかせい)も元の胃の粘膜に少しずつ戻る場合があるという報告もある。

 

その他の原因は、精神的ストレスによるもの、過度の喫煙や飲酒、刺激物のとりすぎ、薬の服用、遺伝性の自己免疫疾患の場合がある。

 

 

 

【萎縮性胃炎の予防と改善】

 

キャベツ

 

以前はいったん萎縮性胃炎や腸上皮化生の状態になると、胃はもとの健康な状態には戻らないと考えられていた。

 

しかし、ピロリ菌の除菌を行うと萎縮性胃炎や腸上皮化生になっても一部の患者は症状が改善することも明らかになっている。

 

日本でもピロリ菌の除菌が進めば、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんの発症率は大きく低下するものと期待されている。

 

萎縮性胃炎の予防と改善法は似ている。基本は生活習慣の改善になる。詳細は以下のとおりだ。

 

・ピロリ菌の除菌
・ストレスをためない
・食事療法
・タバコをやめる
・アルコールを控える
・薬が原因なら減らす
・医者にかかる

 

それぞれ説明していこう。なおピロリ菌の除菌については、必要性をすでに述べているため省略する。

 

>>ストレスをためない

 

職場や家庭でのストレスをためない。趣味や好きなことに打ちこむなどストレスを解消しよう。ぴろりんのように職場や家庭で嫌なことが重なるとストレスになり、萎縮性胃炎が進むので注意が必要だ。

 

ストレスがある人は副交感神経の働きが抑えられるので、胃酸の分泌は少なくなる。ストレスが原因で体内の活性酸素が増加し、胃粘膜を破壊すると考える医師もいる。

 

>>食事療法をする

 

萎縮性胃炎と同時に糖尿病の予備軍と医者に診断されたぴろりん。萎縮性胃炎の改善と同時に、糖尿病がこれ以上は進行しないよう気を付けることになった。そこで一番に取り組むことになったのが食事療法だ。

 

妻のへり子と一緒に医者で管理栄養士と面談して、総カロリーや食べるもの、食べる順番などを決めた。ここは糖尿病の人にも参考になるだろう。

 

まず胃にやさしい生活を心がける。暴飲暴食を避ける。食事はゆっくりとよく噛んで食べる。ぴろりんは酒を飲まないが、アルコールはほどほどに。つぎに主食の米、パン、麺類といった炭水化物を減らす。いわゆる糖質制限ダイエットだ。

 

ピロリ菌を除菌してからのぴろりんの食事メニューは、朝はヨーグルト100グラム、キウイ1個、チーズひとかけら、ブラックコーヒーにMCTオイルを大さじ一杯。昼は野菜ジュース250ml、バナナ1本、ゆで卵1個、おにぎり1個。夜はサラダを山盛り、納豆2パックにキムチを混ぜ、えごまオイル大さじ1杯をかける、豆腐1丁、メインに肉または魚料理。夕食は、できるかぎりサラダと納豆でおなかを満足させている。納豆にキムチをまぜるのは、腸の善玉菌を増やす乳酸菌をとるため。

 

嗜好品は、水筒に無糖のコーヒーを2杯分。夏はもう一本の水筒に麦茶(無糖)を持っていく。あとは100%の高カカオチョコレートを50グラムといったところ。甘い菓子など間食もしない。市販の菓子や惣菜にはオメガ6脂肪酸の油が多く使われているため、オメガ3脂肪酸のえごまオイルを意識して摂っている。

 

食後に特保のコーラも飲むが、完全にゼロキロカロリーではないし、合成甘味料は太りやすい体質になるといわれているので1日コップ1杯にしている。

 

いまやコーヒーが体に悪いなんて噂を信じている人はいないだろう。ただし、ウーロン茶やコーヒーは歯が汚れる。また利尿作用があって3杯飲むと4杯おしっこが出るため水分補給にはならない。便秘にならないよう意識して水を1日2リットルは飲んで、食物繊維をとろう。

 

食べる順番も大切だ。夕食のときは、まず野菜から食べる。これで食後の血糖値が急上昇することを予防できる。昼は会社なのでサラダが食べられないから、100%の野菜ジュースを飲んでいる。夕食で食べる野菜のお勧めはキャベツ、ブロッコリー(ブロッコリースプラウト)、レタスだ。

 

キャベツには、ビタミンCや食物繊維、ビタミンU(キャベジン)が豊富に含まれている。これらビタミンは熱に弱いのでサラダなど生で食べよう。野菜といっても糖質の多いカボチャ、トウモロコシ、サツマイモは避けるべし。

 

バナナとキウイといった果物は糖分が高いため、昼までに食べるようにしている。

 

 

 

【食べる薬、キャベツの効果】

 

キャベツ

 

糖尿病の予備軍でもあるぴろりん。食後の血糖値を上げないよう、食事はサラダから手をつけるようにしている。このとき、食べるサラダはキャベツの千切り、ブロッコリーの茹でたもの、生のブロッコリースプラウト、レタス。いちばんの大好物がキャベツの千切り・ウスターソースかけ。カロリーが高いので、ドレッシングやソースのかけすぎには注意が必要だ。

 

キャベツには、ビタミンU(キャベジン)が含まれている。キャベジンは薬の名前にもなっているとおり、胃壁の粘膜を丈夫にするだけでなく、傷ついた胃壁を修復したり、潰瘍を抑える作用も示している。

 

さらにキャベツに含まれる硫黄や塩素といったミネラルも消化や吸収を助ける働きがある。食物繊維やカルシウムも含むので、便秘や整腸にも効果的。ビタミンCも単色野菜のなかではトップクラスの含有量だ。

 

まさしくキャベツは弱った胃の味方だろう。ただし、キャベツの栄養素は均一に含まれていない。外側の葉にはカロテンや必須アミノ酸、中心部にビタミンCのように分かれている。よってキャベツを食べるときは、1枚ずつはがして使うより輪切りにして使うほうが栄養バランスもいい。

 

食べすぎ、胃のもたれ、二日酔いでむかつくときは、キャベツの栄養が丸ごととれる低速回転ジューサーにかけて飲もう。

 

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